水道水の安全性について
有機フッ素化合物の検査結果
神戸市では、定期的に有機フッ素化合物の検査を行っています。
神戸市の水道水に含まれる有機フッ素化合物は国が定める暫定目標値を下回っています。
※明石川は神戸市の水道水の水源ではありません。
- 2024年度検査結果(7月から9月)(PDF:455KB)
- 2024年度検査結果(4月から6月)(PDF:451KB)
- 2023年度検査結果(1月から3月)(PDF:449KB)
- 2023年度検査結果(10月から12月)(PDF:440KB)
- 2023年度検査結果(7月から9月)(PDF:448KB)
- 2023年度検査結果(4月から6月)(PDF:437KB)
- 2022年度検査結果(PDF:56KB)
- 2021年度検査結果(PDF:56KB)
- 2020年度検査結果(PDF:56KB)
- 神戸市の水道水源と給水区域
- 神戸市の水質管理体制
有機フッ素化合物とは
有機フッ素化合物は、水や油をはじく、熱に強い、薬品に強い等の特性を持つ化学物質です。その特性から、食品包装紙や消火剤をはじめ幅広く用いられてきました。主な有機フッ素化合物として、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS、ピーフォスと呼ばれます)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA、ピーフォアと呼ばれます)があります。
なお、水質基準項目に「フッ素およびその化合物」とある「フッ素」は、自然由来のものであり、人工的に合成された「有機フッ素化合物」とは異なるものです。虫歯予防に使用される「フッ化物(無機フッ素化合物)」も、この「フッ素およびその化合物」にあたり、適量であれば有害ではありません。
健康への影響
健康への影響を示唆する報告があり、国は検出状況の把握や科学的知見の収集を行い、科学的根拠に基づく総合的な対応を検討しています。現時点では、毒性に関する評価は明確に定まっていません。
環境省は、現時点での知見では、どの程度の血中濃度でどのような健康影響が個人に生じるか明らかとなっていないとしています。
水道水における基準等
国内では、厚生労働省が2020年4月にPFOS及びPFOAを水質管理目標設定項目に位置づけ、暫定的な目標値※を「PFOSとPFOAの合計で50ng/L(1リットルあたり50ナノグラム※)以下」と設定しました。また、2021年4月にペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)が要検討項目に位置づけられました。PFHxSに目標値は設定されていません。
国はPFOS及びPFOAに関する専門家会議を設置し、水質の目標値等の設定や食品の摂取による人の健康への影響に関する検討をしています。
※目標値は、人が生涯にわたって毎日2L飲用しても問題ないとされる値
※ナノグラム(ng)は、10億分の1グラムを示す単位
新型コロナウイルスと水道水の安全性
現在、国内において新型コロナウイルス感染症が急速に拡大しています。
一般的にコロナウイルスやインフルエンザウイルス等のウイルスは、塩素による消毒効果が高いとされています。神戸市水道局では法令に従い、適切に塩素消毒を実施するとともに、国が定める水道水質基準に従って安全な水を供給しています。平常時と同じように、飲用使用はもとより、日常生活に不可欠な調理、食器洗い、入浴などに安心してお使いください。
また水道水が原因となって新型コロナウイルスに感染することはありませんので、身近な水道水で手洗いやうがいをして、感染予防の徹底をお願いします。
新型コロナウイルス感染症に関し、水道局を装った詐欺などにもご注意ください。
放射性物質の測定
水道局では2012年4月1日から浄水場などで放射性物質を測定しています。
なお放射性物質はこれまでの調査では検出されていません。
マイクロプラスチックの調査
水道局では水道水中に含まれている異物の調査を毎月行っており、現在マイクロプラスチックは確認されていません。
調査方法
水道水1Lを孔径1μm=0.001mmのフィルターでろ過後、顕微鏡検査
調査地点
[浄水場]
千苅浄水場(給水栓も測定)、上ヶ原浄水場、奥平野浄水場、本山浄水場
[受水地点]
阪神水道系、神出浄水場系、三田浄水場系
マイクロプラスチックとは
マイクロプラスチックとは、環境中に存在する大きさが5mm以下の微小なプラスチックの総称です。
発生源は、包装容器などのプラスチック製品が壊れて細かくなったものや、化学繊維のくずなどで、人体に対する影響は分かっていません。
鉛管の使用について
鉛管の使用が考えられるケース
鉛管は、鉄管などと比べ腐食しにくく、曲げるなどの加工がしやすかったため、以前は宅地内の給水管の材料に用いられていましたが、神戸市では漏水防止の観点から1970年に使用を禁止しました。そのため、1971年以前に建築された家屋では鉛管が使用されている可能性がありますが、1972年以降に建築した家屋や増改築に併せて給水管の引き替えを行った場所では使用されていません。
鉛の溶出は基準値以下
水道水中の鉛の濃度に関する基準値は国により定められています。給水管に鉛管が使用されている場合、水道水中に鉛が溶出する可能性がありますが、通常の使用では国の定める基準値以下となるため、安心してご使用いただけます。
ただし水道管内に水道水が長時間滞留した場合、基準値を超えて鉛が溶け出す可能性があることから、もし鉛管を使用している可能性のある家屋にお住まいの場合は、長期間留守にしたときや朝一番の水は約10リットル(バケツ一杯程度)を目安に雑用水にするなど、飲用以外にお使いください。
鉛管の取り替えはお客さま負担
鉛管が使用されていても、通常に使用している限り健康に影響はありません。しかし家屋の建替えや改修を行う際には、給水管の取り替えをお勧めします。なお給水管はお客さまの財産であり、給水管の取り替え工事はお客様の負担で行っていただくことになります。神戸市では鉛管などの老朽管の取り替え工事を対象とする融資制度を設けていますので、詳しくは水道局各事務所までお問い合わせ下さい。
鉛管への水道局の取り組み
鉛管の解消に向け、水道局では鉛管などの老朽管の取り替え工事を対象とする融資制度のほか、本来お客さまの負担である道路部分の鉛管の改修工事を進めています。工事は計画的に進めていますので、ご協力くださいますようお願い申し上げます。