神戸市水道局

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工業用水道

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工業用水は、原水を沈でん処理したものですが、上水道のように塩素処理・ろ過処理をしていません。そのため、飲用水としてはご使用いただけませんが、上水道に比べて非常に経済的です。
現在は冷却・洗浄・ボイラー・製品処理・原料・ビルの清掃、洗車、散水、空調冷却用や水路・噴水などの環境・修景用など、さまざまな分野で利用されています。

神戸の工業用水道の歴史

神戸市の工業用水道は、昭和30年代に神戸港臨海部への鉄鋼・造船などの重化学工業や埋め立て地のコンビナート・工場の立地に伴い産業用水の需要が増大したことで事業が始まりました。工業用水道の施設建設にあたって、神戸市・神戸商工会議所・臨海部のユーザーが一体となって建設を国に要望し、昭和36年に一期工事に着手しました。昭和37年には社団法人神戸工業用水会が設立され、昭和39年9月から神戸港の東西に造成された埋立地と従来の工業地帯の産業基盤整備として一部給水を開始しました。翌年には1日に約10万立方メートルが給水できるようになり、昭和50年には給水量を1日に約15万立方メートルまで拡張しました。ところが平成13年には水需要減少、施設更新費用や維持管理費用の削減のため、給水量を1日約10万6千立方メートルに調整しました。

工場移転などによる大手ユーザーの撤退や、平成7年に発生した阪神淡路大震災の影響で、平成8年度末には約13億円に及ぶ累積赤字を抱えることとなりました。しかしその後事業の効率化や料金改定によって事業を維持し、平成9年度末には単年度黒字を計上しました。そして、平成11年には赤字を解消しました。

神戸市の工業用水は淀川由来の水となっており、一津屋取水場→神崎川ポンプ場→甲東ポンプ場→上ヶ原浄水場→本山・奥平野調整池の順に神戸市に運ばれ、現在は約70の工場に給水を行っています。業種については、鉄鋼業が契約水量最多、食品業が工場数最多となっています。

神戸市の工業用水道の基本理念は「輝ける未来創造都市「神戸」を支える工業用水道」となっており、
 1. 臨海部の産業活動に必要な工業用水を、持続的・効率的に安定して供給する。
 2. 今後とも豊富、低廉な工業用水を供給するため経営効率化、経営基盤の強化を図る。
 3. 工業用水の多様な活用により、地域経済の振興を図る。
上記3つの理念を基に、現在も事業に取り組んでいます。

水質・水圧

工業用水は、水温、濁度、水素イオン濃度及び配水管末最低水圧が条例により規定されています。
水質は冷却、洗浄、原料など大半の用途に適していますが、さらに高度な水質を必要とされる場合には、独自の浄化処理が必要となります。

水温 濁度 水素イオン
濃度
配水管末
最低水圧
基準 常温 10度以下 6.5から
8.0まで
0.05
メガパスカル

料金

基本料金・超過料金

料金は、基本料金と超過料金の合計額です。
基本料金は、ご使用された水量にかかわらず、契約水量に応じていただく料金です。
超過料金は、ご使用になった水量のうち、契約水量を超える部分(超過水量)についていただく料金です。
契約水量は、1時間当たり4立方メートル以上(1日当たり96立方メートル以上)です。

基本料金:1立方メートルにつき42円
超過料金:1立方メートルにつき84円

※消費税は含んでいません

メーター使用料

料金とは別にメーター使用料が必要となります。メーター使用料はメーター口径によって異なります。

メーター
口径
100
mm
150
mm
200
mm
250
mm
300
mm
500
mm
金額 8,300
8,550
9,050
9,800
10,300
15,300

※消費税は含んでいません

工業用水道の新規ご利用

新規ご利用等に関するご相談は、随時受け付けています。
詳しくは水道局配水課工業用水担当までお問い合わせください。

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