神戸の水道の特徴
必要な水量の3/4を購入
神戸の水道は、明治33年(1900年)に全国で7番目の近代水道として給水を開始しました。
神戸市は水源となる大きな川や湖に恵まれていないため、布引・烏原・千苅に貯水池(ダム)を建設し水を確保してきました。しかし、市域の拡大や人口の増加にともない水源が不足したため、昭和17年より琵琶湖・淀川水系を水源とする「阪神水道企業団」から水を購入しています。現在、神戸市の水源確保量(86.5万立方メートル/日)の約4分の3を、阪神水道企業団から購入しています。
このほか、「兵庫県水道用水供給事業」からも水を購入しており、安定した給水能力を確保しています。
水源確保量の内訳
主な水源 | 確保量 (立方メートル/日) |
割合 | |
---|---|---|---|
自己水源 | 千苅 貯水池 |
111,000 | 23.1% |
布引 貯水池 |
18,000 | ||
烏原 貯水池 |
31,000 | ||
市内 河川等 |
40,000 | ||
計 | 200,000 | ||
阪神水道 企業団 |
琵琶湖 ・淀川 |
636,844 | 73.6% |
兵庫県 水道用水 供給事業 |
呑吐ダム | 21,000 | 3.3% |
青野ダム | 7,000 | ||
一庫ダム | 360 | ||
計 | 28,360 | ||
合計 | 865.204 | 100% |
令和6年(2024年)4月現在
送水・配水への工夫
神戸市は、六甲山の南側の市街地部分は非常に坂が多く、対して北側は広大な西北神地域が広がるという地形的特性をそなえています。このため、ポンプ場や配水池などの施設が数多く必要となり、坂の少ない大阪市と比べ、配水池の数は約13倍になります。
また、災害時や渇水時にそなえ、市街地から北神地域へ300メートルの高度差を越えて送水しています。
水道施設一覧(休止中含む)
貯水池
貯水池名 | 有効容量(立方メートル) |
---|---|
布引 | 601,028 |
烏原 | 1,315,139 |
千苅 | 11,244,266 |
計 | 13,160,433 |
浄水場
浄水場名 | ろ過能力 (立方メートル/日) |
池・系列の数 |
---|---|---|
上ヶ原 | 70,000 | 8池 |
奥平野 | 60,000 | 4池 |
千苅 | 108,000 | 8池 |
本山 | 2,000 | 2系列 |
計 | 240,000 | 20池・2系列 |
ポンプ場
場所 | 設置箇所数 | ポンプ台数 |
---|---|---|
市街地 | 33カ所 | 160台 |
北神 | 16カ所 | 74台 |
六甲山 | 5カ所 | 12台 |
計 | 54カ所 | 246台 |
配水池
場所 | 設置箇所数 | 池の数 | 有効容量 (立方メートル) |
---|---|---|---|
市街地 | 86カ所 | 179池 | 450,730 |
北神 | 38カ所 | 73池 | 126,236 |
六甲山 | 3カ所 | 8池 | 1,580 |
計 | 127カ所 | 260池 | 578,546 |
導・送・配水管(路)
種類 | 長さ(キロメートル) |
---|---|
導水管(路) | 29.1 |
送水管(路) | 311.0 |
配水管 | 4,896.9 |
計 | 5,222.1 |
令和6年(2024年)4月現在