神戸市水道局

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上ヶ原浄水場

上ヶ原(うえがはら)浄水場は、西宮市の自然豊かな甲山のふもとにある神戸市の浄水場で、大正6年(1917年)に完成しました。上ヶ原浄水場では、千苅(せんがり)貯水池からの水をきれいにして、阪神水道企業団から購入した水とともに神戸市の市街地に送っています。
また、神戸市で唯一、工業用水道の浄水処理を受け持っています。工業用水道は、上水道とは違い飲み水ではないため、沈でん処理のみで、ろ過と塩素による消毒をしていません。そのため非常に経済的で、大量に水を使う工場やビルの清掃など飲料水以外の様々なところで利用されています。

上ヶ原浄水場(全景)

工業用水道の処理の流れ

施設の概要

所在地

西宮市仁川百合野町1番40号

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敷地面積

121,724平方メートル

施設の配置

上ヶ原浄水場の施設(PDF:100KB)

浄水能力

急速系:70,000立方メートル/日
工業用水道:106,000立方メートル/日

設備

沈でん池(2池 6,620立方メートル)、急速ろ過池(78.4平方メートル×8池)、高速凝集沈でん池(5池)※工業用水道

奥平野浄水場

奥平野(おくひらの)浄水場は、北野浄水場とともに神戸市水道の創設工事の際につくられた浄水場で、明治33年(1900年)4月に給水を開始しました。その後、幾度も工事をして、浄水場の設備を整えてきました。奥平野浄水場では、布引貯水池、烏原貯水池からの水や布引湧水をきれいにして、市街地に送っています。
現在の奥平野浄水場の場内には、浄水統括事務所、調整池(阪神水道企業団からの受水量を調整するためのタンク)、水質試験所などもあります。
また、県下一とも言われる美しい「奥平野舞桜(まいざくら)」(ソメイヨシノ)など桜の名所としても知られます。

奥平野浄水場(全景)

手前が調整池、奥が浄水統括事務所と水質試験所

手前から排水処理施設、管理棟、急速ろ過池

正門前の桜並木

施設の概要

所在地

神戸市兵庫区楠谷町37番1号

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敷地面積

65,000平方メートル

施設の配置

奥平野浄水場の施設(PDF:192KB)

浄水能力

60,000立方メートル/日

設備

沈でん池(2池 3,480立方メートル)、急速ろ過池(120平方メートル×4池)、排水処理施設

浄水統括事務所

奥平野浄水場にある浄水統括事務所は、市内の配水池やポンプ場とつながるネットワーク基地です。
「テレメーターシステム」という有線や無線のネットワークを使って、配水池などの水量を24時間集中管理していて、「テレコントロールシステム」により、各施設に送る水の量を調整しています。

水質試験所

水質試験所は、安全で良質な水道水をお届けするため、神戸市内全域の水質を管理しています。
測定は水源(川や貯水池の水など)、浄水場(原水から水道水まで)、阪神水道企業団と県営水道からの受水点、接合井及び配水池、市内給水栓(蛇口)で行っています。また、自動水質監視装置を用いて24時間体制で水質を監視しています。

千苅浄水場

千苅(せんがり)浄水場は、北区の開発や住宅団地の建設などによる人口の増加に対応するために建設され、昭和42年(1967年)4月に一部給水を開始しました。その後、昭和49年(1974年)度から昭和51年(1976年)度にかけて拡張され、現在の浄水能力となりました。千苅浄水場では、千苅貯水池からの水をきれいにして、北神地域に送っています。
神戸市の水道は、六甲山系を境にして、琵琶湖・淀川を主な水源とする「市街地水道」と、千苅貯水池を主な水源とする「北神水道」の2つに大きく分けられます。北区の人口の増加や、事故や日照りによる水不足などに備えて、お互いに水を送ることができるように「市街地・北神連絡施設」を建設し、平成6年(1994年)1月から通水を開始しました。1日あたり5万立方メートルの水を市街地から北神に送水する能力があります。

千苅浄水場(全景)、左は武庫川

千苅浄水場(武庫川方面から見る)

施設の概要

所在地

神戸市北区道場町生野

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敷地面積

20,000平方メートル

施設の配置

千苅浄水場の施設(PDF:103KB)

浄水能力

108,000立方メートル/日

沈でん池

4池 3,180立方メートル

設備

急速ろ過池(96平方メートル×8池)、排水処理施設、活性炭処理施設、太陽光発電施設

本山浄水場

本山(もとやま)浄水場は、住吉川の表流水を水源とし、昭和27年(1952年)6月に完成しました。住吉川は、水質が良好で水量も比較的安定しており、神戸市の貴重な自己水源です。現在の給水区域は、東灘区の本山地区・魚崎地区の一部と六甲アイランドなどです。
浄水処理方法は急速ろ過方式でしたが、施設が老朽化したため更新工事を行い、平成22年(2010年)3月からは、新たに建設した膜ろ過施設に切り替えて浄水を行っています。
市街地近くに位置し、阪神水道の事故時や災害時においても安定給水を継続していくため、今後とも欠かすことができない浄水場です。

左が膜ろ過棟、右が管理棟

住吉川の流れ(取水口の近く)

施設の概要

所在地

東灘区西岡本6丁目

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浄水能力

2,000立方メートル/日

生物接触ろ過機(前処理設備)

生物接触ろ過法は、自然のせせらぎで川底の石などに付着した微生物の働きによって水がきれいになる仕組みを活用したろ過法です。ろ過機内にろ材を詰めて原水(住吉川の水)を流すと、川に生息する微生物がろ材に自然に付着し増殖します。この微生物が原水に溶け込んでいる鉄やマンガン等の物質を取り除きます。
膜ろ過方式では除去が難しい原水中の鉄やマンガン等を除去するために、生物接触ろ過機を前処理として設置しています。

膜ろ過設備

膜ろ過方式は、原水に圧力をかけてごく小さな孔(あな)の開いた膜を通し、その孔よりも大きい物質(濁りやコロイド、細菌、藻類等)をこし取ってきれいな水を作る浄水方法です。
本山浄水場では、1万分の1mm程度の孔が無数に開いている膜(MF膜)でできたストロー状のチューブ(中空糸)を使用しています。チューブの外側から原水を通すと、きれいな水だけがチューブの中に抜けて行くので、その水を集めます。
1本のチューブは外径が12mmで、約7000本が1本のケース(膜モジュール)に収められています。膜モジュール10本で1系統で、本山浄水場には2系統あります。

膜モジュールの構造

膜ろ過設備

ポンプ設備

膜の洗浄のしくみ

膜で原水をこしていくと次第に膜の孔が詰まってくるので、一定時間ごとに洗浄する必要があります。
洗浄時には、①浄水時とは逆向きに膜の内側からきれいな水を押し出し、②膜の外側に空気の泡を吹き付けることによって汚れなどを取り去ります。
洗浄に使われた水は、原水によって膜モジュールの外に洗い流します。

水質の監視

原水から浄水された水になるまで各段階に採水設備を設けており、水の濁度、油膜、水温、pH、残留塩素の状態を水質測定器で常時測定しています。また、職員による水質検査も定期的に行っています。
水質測定器では検知できない水質異変を早期に発見するため、原水を導いた水槽に魚類(ヒメダカ)を飼育し、その動きをコンピュータによる画像処理で自動監視しています。ヒメダカは微量の毒にも反応するため、魚が変わった動きをしないかを24時間見張ることで、水質異常の有無を高精度で監視できます(こうした方法を「バイオアッセイ」と言います)。

水質測定器

魚類監視装置(バイオアッセイ)

屋上等の緑化

施設の建物屋上と外壁を植物で覆い、緑化しています。これによって建物の表面温度が下がり、夏場の室温の上昇をやわらげるとともに、周辺環境への熱の照り返しを防止する効果があります。
また植物が大気中の二酸化炭素を吸収することで、地球温暖化防止への対策になるほか、景観の向上にも寄与します。