神戸市上下水道事業審議会
神戸市水道事業および神戸市下水道事業に関する重要事項について、調査・審議を行います。
第2回専門部会のポイント
テーマ:更新需要の増大、人口・水需要の減少が見込まれる中での“更新投資の考え方”
内容① 更新対象の設定
・将来も安定的に水道水を供給するために必要な送水トンネルを更新します。
・災害や事故時に市民生活に及ぼす影響が大きい大規模な配水池や配水管を更新します。
また災害時に避難所となる小学校や病院など重要な給水拠点までのルートを優先的に更新します。

内容② 配水管の更新量の設定
・配水管の更新は老朽化した管路を将来にできる限り残さないよう更新のペースアップをします。

※配水管は、重要度が高く口径が大きい管を優先して更新していきます。
口径が大きい管は、小さい管と比べて工事の費用や難易度が高いため、当面は年間の更新延長が50㎞未満となります。
短期的には更新延長が50㎞未満となりますが、長期的には平均50㎞の更新をしていきます。
内容③ 更新の工夫
・更新にあたっては施設の統廃合やダウンサイジング、またメンテナンスをすることにより施設や設備の長寿命化を図るなど、費用の縮減に努めます。
内容④ 更新事業費
・物価上昇も見込むと、施設更新に必要な費用は今後40年間で平均226億円/年がかかる見通しです。(現在は約150億円/年(令和3年度決算))

議論(抜粋)

安定供給のために施設更新をしっかりと行う必要があります。第3回専門部会では、施設更新していくための資金をどう確保するのか、「企業債の発行基準など資金確保の手法等」をテーマに検討していきます。
第1回専門部会のポイント
議論のテーマ
テーマ① 水道事業経営の現状について
・物価上昇など最新の数値を反映すると、第100回で報告した時に比べて、さらに厳しい見通しになる。
テーマ② 神戸水道の目指すべきビジョン
・「蛇口からいつでも水が飲める水道システムを、次の世代に継承する」ために神戸市水道局は何をしていくべきなのか専門部会で議論していく。
テーマ③ 今後の議論の進め方
・安定供給を維持していくためには、どうやって施設の更新を進めていくべきなのか、水道施設の重要性や事故時の市民への影響などを考えながら検討していく。(おもに第2回専門部会)
・資金確保のため企業債(いわゆる借金)の発行は必要だけど、過度に依存し将来世代の負担を増大させないようにするには、企業債の発行基準をどうするべきなのか検討していく。(おもに第3回専門部会)
意見(抜粋)
第1回でいただいたご意見もふまえて、第2回では「更新需要増大に関する投資のあり方」、第3回では「企業債の発行基準など資金確保の手法等」について詳細な議論をしていきます。
第100回の審議会のポイント
水道局からの報告
報告① 令和3年度の決算について
・コロナ禍の影響が緩和したことによる給水収益の増加や、費用の削減により、純利益は32億円でした。しかしながら保有する資金は令和2年度から令和3年度で減少しています。そのため経営は依然として厳しい状況です。黒字なのになぜ経営が厳しいのかは「会計のしくみ」をチェック!
報告② 今後の経営見通しについて
・収入は人口減少や節水型社会の進展による給水収益の減少で、減収が続く見込み。
・一方で、老朽化した施設の更新のために多くの費用がかかり、このままいけばR13年には赤字。
・物価上昇が続けばさらに厳しい状態になる。
・このような中、保有する資金は減少していく見込みである。そのため企業債(いわゆる借金)をどこまで発行するのかなど資金をどのように確保するのかが課題である。
報告③ 今後の水道事業経営について(諮問)
上記のような経営見通しのなか
・老朽化した施設の更新をどうやって進めていくのか
・企業債はどこまで発行するのか、資金をどのように確保していくのか
などをより深く議論していただき、次世代との負担のあり方も踏まえた今後の水道事業経営について上下水道事業審議会に意見を求めます。(諮問)
議論(抜粋)
今後、専門部会を設置し、「今後の水道事業経営」について詳細な検討を進めていきます。
第99回の審議会のポイント
水道局からの報告
報告① 令和4年度の予算について

報告② 最近の経営状況について
・給水収益(水道料金収入)は減少の一途をたどっている。
・一方で、老朽化した施設が大量に更新時期を迎えており、多くの費用がかかる。

議論(抜粋)

次回の上下水道事業審議会では「令和3年度決算の概要」と「長期間の経営分析」についての資料を提出し、議論を深めていただく予定です。