神戸市水道局

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重要 2024.11.05 水道水の臭気について

11月2日の大雨の影響により、千苅貯水池を水源とする配水区域において、かび臭の濃度が、普段より高い状態となっており、水道水より臭気(カビ又は墨汁のようなにおい)が感じられる場合があります。

この臭気による健康への影響はありません。

市民の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、御理解の程よろしくお願いいたします。

引き続き、対策及び監視の強化を図り、神戸市水道局ホームページなどで公表してまいります。

 

1 概要

 11月5日10時30分に千苅浄水場から給水している水道水において、かび臭原因物質(2-MIB、ジェオスミン)の濃度が5~6ng/L検出されました。通常お配りしている水道水での濃度は0~2ng/L程度で、普段より高い状態であるため臭気が感じられることがありますが、水道法で定められた水質基準値以内(10ng/L以下)であり、通常通りお使いいただけます。

 

2 影響が予想される地域

 本件により影響が予想される地域は、北区全域(一部地域を除く)です。 

3 原因

 千苅貯水池を水源とする千苅浄水場では、活性炭処理によりかび臭の原因物質を除去しておりますが、11月2日の大雨により、貯水池の濁度が高くなったため、負荷軽減のため、一時的に活性炭処理を停止しておりました。このため、かび臭原因物質を除去することができず水道水中の濃度が通常より高くなりました。

 

4 水道水の使用について

 かび臭原因物質(2-MIB、ジェオスミン)に毒性はなく、飲用していただいても健康への影響はありません。飲用等にお使いになる際、臭気が気になる方は、やかん等で沸騰させたのち、ふたを取って5~6分間煮沸することで、臭気を低減できます。ただし、一度沸騰させた水道水は消毒効果がなくなるので、お早めにご使用ください。

 

5 今後の対応

 現在は、活性炭処理を再開し浄水を行っており、上流より順次水質改善していくものと考えております。可能な限り早期に復旧するよう対応いたしておりますが、配水池(水道水を貯めるためのタンク)や水道管の中の水が入れ替わるまでに数日の時間を要するものと予想されます。

しばらくの間、ご不便をおかけいたしますが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

6 参考

 貯水池や河川では水温が上昇してくると、植物プランクトンの藍藻類が増殖し、これらの藍藻類の一部がかび臭原因物質(2-MIB[2-メチルイソボルネオール]、ジェオスミン)などを産生します。これらは、かび臭、土臭、墨汁のようなにおいがするため、水道水質基準において、この2物質に対して性状に関する項目として基準値が設定されています。

 毒性はなく、基準値を超えても健康に問題はありませんが、一般の方がかび臭さを感じないという観点で10ng/Lが基準値となっています。