神戸市水道局

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貯水池

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千苅貯水池

千苅(せんがり)貯水池は、武庫川水系の羽束川(はつかがわ)および波豆川(はずがわ)を水源とする神戸市で一番大きな水道専用の貯水池です。ダム周辺は神戸市(北区道場町)ですが、貯水池の北側部分は三田市や宝塚市にまたがります。ダムの正式名称は千苅堰堤(えんてい)で、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財に登録され、近代化産業遺産にも位置づけられています。
令和4年(2022年)から、武庫川流域の治水安全度向上のため、兵庫県が行う治水活用の試行を開始しています。

千苅貯水池(全景)

千苅貯水池(湖面)

千苅堰堤(下流側)

千苅堰堤(上流側)

千苅貯水池の給水先

大正8年(1919年)の建設当時、千苅貯水池の水は、市街地の水需要の増加に対応するために、上ヶ原浄水場(西宮市)を経て神戸の市街地に給水していました。
現在は、主に千苅浄水場を経て北区の北部地域に給水していますが、緊急時には鈴蘭台地域全体にも給水します。また、トンネル(千苅導水路)を通って上ヶ原浄水場に送った水は、阪神水道企業団から購入した水とともに神戸の市街地にも給水し、千苅貯水池は市街地に大きな需要変動が生じた場合の調整機能を有しています。

施設の概要

ダムの所在地

神戸市北区道場町

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ダムの堤体

直線型重力堰堤(粗石モルタル積、表面張石)

ダムの堤高

42.42メートル

ダムの堤長

106.67メートル

貯水池の湛水面積

1,122,000平方メートル

貯水池の集水面積

94.5平方キロメートル

貯水池の有効貯水容量

11,244,266立方メートル

布引貯水池

布引(ぬのびき)貯水池は、生田川水系の布引谷川を水源とし、神戸水道創設時の水道施設として建造され、明治33年(1900年)に完成しました。ダムの正式名称は布引五本松堰堤(ぬのびきごほんまつえんてい)で、平成18年(2006年)7月には、日本最古の重力式コンクリートダムとして国の重要文化財に指定されました。
貯水池周辺は、新神戸駅から六甲山へ向かうハイキングコースとして整備されており、コース途中には日本三大神滝として知られる布引の滝があります。また、オシドリなど野鳥の訪れる場所でもあり、観察所や休憩所を設置しています。

布引貯水池(全景)

布引貯水池(湖面)

赤道を越えても腐らないおいしい水

布引貯水池を水源とした水道水は、かつて船舶への給水に使用され、そしてその品質の高さにより、「赤道を越えても腐らないおいしい水」という言い伝えを生みました。

布引渓流の水

施設の概要

ダムの所在地

神戸市中央区葺合町

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ダムの堤体

直線型重力堰堤(粗石コンクリート、表面張石)

ダムの堤高

33.33メートル

ダムの堤長

110.30メートル

貯水池の湛水面積

51,000平方メートル(甲子園球場の約1.3個分)

貯水池の集水面積

10.7平方キロメートル

貯水池の有効貯水容量

601,028立方メートル(市役所1号館の約3.2杯分)

烏原貯水池

烏原(からすはら)貯水池は、新湊川水系の石井川・烏原川及び天王谷川を水源とし、神戸水道創設時の水道施設として布引貯水池に続いて建造され、明治38年(1905年)に完成しました。ダムの正式名称は立ヶ畑堰堤(たちがはたえんてい)で、平成10年(1998年)に国の登録有形文化財に登録されています。
貯水池の周囲は「水と森の回遊路」として整備され、休憩所や広場などがあり気軽な散歩道として利用できます。

烏原貯水池(全景)

烏原貯水池(湖面)

優美な堰堤

取水塔上部

立ヶ畑堰堤(ダム)の堤体は、平面半径181.81mの優美なアーチを描いています。堤体の中心はすべて0.3m大の粗石及び栗石モルタル積みとなっています。
堰堤中央上部に四連アーチの余水吐を設け、満水を超えるときは自動扉が開いて水を放出します。
取水塔には古典的な装飾が施され、入り口には「養而不窮」の文字が刻まれています(第13代兵庫県知事であった服部一三氏の筆による)。

施設の概要

ダムの所在地

神戸市兵庫区千鳥町3丁目

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ダムの堤体

アーチ型重力堰堤(粗石モルタル積、表面張石)

ダムの堤高

33.33メートル

ダムの堤長

122.42メートル

貯水池の湛水面積

115,396平方メートル(甲子園球場の約2.9個分)

貯水池の集水面積

19.76平方キロメートル

貯水池の有効貯水容量

1,315,139立方メートル(市役所1号館の約6.9杯分)