神戸市水道局

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スリランカでの取り組み

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技術協力プロジェクト

神戸市水道局は、スリランカ国コロンボ県において、JICA及び名古屋市上下水道局と協力し、国家上下水道公社(National Water Supply and Drainage Board: NWSDB)の水道事業運営の効率化を支援する、技術協力プロジェクトに取り組みました。

JICA 及び名古屋市上下水道局と協力に関する協定を締結

プロジェクトの概要

独立行政法人国際協力機構(JICA)とスリランカ国政府との間で、2018年(平成30年)1月11日に本技術協力プロジェクトを実施することが合意されました。神戸市水道局は、名古屋市上下水道局と連携し、プロジェクトの準備段階より協力を行ってきました。

事業名

国家上下水道公社西部州南部地域事業運営能力向上プロジェクト
The Project for Enhancement of Operational Efficiency and Asset Management Capacity of Regional Support Center-Western South of NWSDB in Sri Lank(英名)

期間

2018年(平成30年)9月~2021年(平成33年)8月(3年間)

目的

水道の管路に関するアセットマネジメント(管路の計画的更新)の導入、管路の施工・維持管理技術の強化を通じて、NWSDB による水道事業運営の効率化を支援します。

主な活動

  • ・管路に焦点を当てたアセットマネジメントの導入
  • ・管路の施工・維持管理技術の強化に寄与するパイロット活動
  • ・研修実施能力の強化

神戸市水道局の協力内容

神戸市水道局では、過去から積み上げてきた施設の管理情報や調査・診断による状態評価結果から、中長期的な更新需要の見通しを立てるとともに、財政収支見通しを踏まえた更新財源確保を図るなど、アセットマネジメント手法を用いた水道施設の効率的な更新を進めています。これらのノウハウを以下の活動を通じて、本プロジェクトに役立てます。

  • ・技術協力プロジェクトの専門家として、職員を現地派遣(短期派遣)
  • ・NWSDB 職員に対する神戸での研修の実施

アセットマネジメントとは

“アセット” とは、組織の活動の基礎となる資産のこと。“アセットマネジメントシステム” のための国際規格である ISO 55000/JIS Q 55000では、“アセットは、組織にとって潜在的又は実際に価値のあるもの” と定義されています。
「アセットマネジメント」の定義は、資産の種類や業種などにより定義が異なります。行政機関でも民間企業でも、組織は多くの“アセット”を保有・管理し、そこから多くの便益を生み出し、それらを効率的にマネジメントしながら経済活動を行っています。しかしながら、アセットは無限ではなく、適切に管理されなければ、組織が期待する便益(利益)をもらさないばかりか、それに起因する事故の発生などにより損失・損害を与える可能性もあります。
このように、資産を効率的・効果的に管理運用し、リスクを低減しながら、持続的な経済活動を行っていくためマネジメントサイクルをまわしていくことを「アセットマネジメント」といいます。

水道事業のアセットマネジメントとは

日本の水道事業におけるアセットマネジメント(資産管理)とは、「水道ビジョンに掲げた持続可能な水道事業を実現するために、水道施設の特性を踏まえつつ、中長期的な視点に立ち、水道施設のライフサイクル全体にわたって効率的かつ効果的に水道施設を管理運営する体系化された実践活動を指す。」であると、厚生労働省により定義されています。

(参考)厚生労働省「水道事業におけるアセットマネジメント(資産管理)に関する手引き」について(外部リンク)

神戸市水道局のアセットマネジメント

神戸市水道局では、「水道事業におけるアセットマネジメント(資産管理)に関する手引き」(厚生労働省、平成 21 年 7 月)に基づき、アセットマネジメントに取り組んでいます。これまでに積極的に取り組み、積み上げてきた日常の点検などを踏まえた施設情報の整理や劣化診断・耐震診断、漏水実績など総合的に考慮し、更新の優先度を決定することにより、効率的な施設の更新を進めています。また、更新にあわせ施設規模の適正化(ダウンサイジングや統廃合など)を図るとともに、管路の新材料採用など、新たな技術についても積極的に検討しています。
アセットマネジメントは、計画を策定したら終わりではなく、随時最新の施設情報に更新しながら、効果的・効率的な状態に修正していくことが重要です。今後も引き続き、適切なタイミングでアセットマネジメントの見直しを行っていきます。

神戸市水道局職員のスリランカへの派遣状況

地元企業等の協定締結企業の海外展開への支援や JICA 等からの要請等により、水道局職員を現地へ派遣し、水道事業の視察や現地調査、技術的助言・セミナー等での講演を行っています。

派遣期間 プロジェクト名等 担当業務 派遣
人数
備考
2016年
10月
「上水道セクター基礎情報収集・確認調査」第一回現地調査 組織経営
資産管理
1名 JICA
からの
要請
同上 同上 同上 1名 随行
2017年
1月
「上水道セクター基礎情報収集・確認調査」第二回現地調査 組織経営
資産管理
1名 JICA
からの
要請
2017年
6月
「国家上下水道公社事業運営能力向上プロジェクト」
詳細計画策定調査予備協議ミッション調査団
アセット

ネジ
メント
1名 JICA
からの
要請
2018年
10月
第一回専門家派遣 アセット

ネジ
メント
2名 JICAからの
要請
2019年
1月
第二回専門家派遣 アセット

ネジ
メント
2名 JICA
からの
要請
同上 同上 同上 2名 随行
2019年
11月
第三回専門家派遣 アセット

ネジ
メント
2名 JICA
からの
要請
2020年
1月
「国家上下水道公社西部州南部地域
事業運営能力向上プロジェクト」
アセット

ネジ
メント
1名 JICA
からの
要請

神戸市水道局のスリランカからの研修員受入状況

JICA課題別研修での受入

神戸市水道局では、2015年(平成27年)よりJICA課題別研修「都市上水道維持管理(浄水・水質)(B)」の受入を行っています。研修開始以来、スリランカからも研修員を受け入れています。

実施年度 参加国数 参加人数 うち、スリランカからの参加人数
2015年
(平成27年)
13 14名 1名
2016年
(平成28年)
8 14名 2名
2017年
(平成29年)
10 12名 2名
2018年
(平成30年)
6 6名 1名
2019年
(令和元年)
7 9名 2名
2021年
(令和3年)
9 13名 2名