そのまま水が飲める国はどれくらい?
水道水がそのまま飲める国はごくわずか
国土交通省の資料(※)によると、水道水がそのまま飲める国は日本を含めて12か国しかなく、そのまま飲めるが注意が必要な国は32か国とされています。日本のように、蛇口をひねるだけで安全でおいしい水が飲める国は、実はごくわずかなのです。
また、水道水に限らず安全な水をいつでも飲むことができる国の割合は、2015年時点で91%。およそ9%の人が、安心して水を飲むことができない状況にあります。9%と聞くと少なく感じるかもしれませんが、人数で見るとおよそ6億6000万人もの人が、今日飲む水にも困っているのです。
中には、すごく遠くの川まで歩いて向かい、何時間もかけて水を汲みに行かないといけないため、学校にも満足に通えない子どもたちもいます。
13歳のアイシャの1日~水を得るために~/日本ユニセフ協会ホームページ
エチオピアのアイシャさんは、朝6時30分に出発して、片道4時間かけて徒歩で水を汲みに行っています。それも毎日です。もちろん勉強をする時間はほとんどありません。
神戸市には市民全員がいつでも安全な水を飲めるように、水をきれいにしておうちまで届けるための水道施設がたくさんあります。また水道水のなかに体に悪いものが入っていないかきめ細かい検査をしているため、安心して水を飲むことができます。
そして、安全・安心な水がいつでもじゃぐちからでるように、古くなった水道管を新しく丈夫なものに取り換える工事などをしています。神戸市水道局はこれからも「いつでもきれいな水が使える」そんなあたりまえのくらしを守っていきます。
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※出典:国土交通省「日本の水資源の現況」令和3年度版・令和元年度版
https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_fr1_000037.html
※出典:公益財団法人日本ユニセフ協会「どんなに汚くてもこの水を飲むしかない…。」