火星に水があるなら、生き物もいる?
生き物は水があるところに生まれる
地球にはさまざまな生き物がいますが、その理由は水が液体で存在できる星だからだとされています。
地球の表面の約71%は海でおおわれていて、海にはたくさんの物質が溶けています。それが遺伝子のもととなり、生命が誕生したそうです。
では、地球以外の惑星に水が存在していたら、その星にも生命がいるのでしょうか。
実は、地球のおとなりの惑星である火星の奥深くに、液体の水で満たされた湖があるということが最近明らかになりました。
これまでの研究では、火星には谷のような水の流れによってできた地形や、川が流れた跡が見つかっており、何十年も前から水があると考えられてきました。また、土壌に水蒸気が含まれていたことや、氷が見つかったこともあります。しかし、液体の水はこれまで発見されていませんでした。
ところが2018年、イタリアの研究チームが火星に送り込んだ無人探査機が、火星の南極にある分厚い氷の下に、液体の水で満たされた湖がある証拠を発見したのです。
今回発見された湖以外にもたくさんの場所に液体の水があるのか、それともこの湖だけなのかは、まだわかりません。しかし、水があるということは、火星にに生き物が住んでいることも十分考えられます。
もしかすると近い将来、地球以外に住む生物と私たちが出会う日が来るかもしれません。