MENU

もしも無人島に流れついたら…海水を「飲む?」「飲まない?」

正かいは「飲まない」。その理由は?

無人島_アイキャッチ

海水を飲んではいけない理由は、「塩分のう度(塩分のわり合)」が高いからです。

人の体は約70%が水分でできていて、体の中の塩分のう度は約0.9%。それに対して、海水の塩分のう度は約3.5%もあります。海に入ったことがある人はピンとくると思いますが、海水がとてもからいのは、塩分がたくさん含まれているためです。

 

例えば、海水を飲んでしまったらどうなるのでしょう?

体内の塩分のう度が一気に上がります。すると、体は塩分のう度をうすめるため、さらに水分を求めます。そこでまた海水を飲むと、もっと塩分のう度が上がる…というくり返しになります。最悪の場合、細ぼうがだっ水しょう状を起こして、死んでしまうこともあります。そのため海水は「飲まない」が正解です。無人島で生きぬくためには、飲める水を作る、または手に入れる必要があります。

 

では“海水ではない水(たん水)”は、地球上にどれくらいあるでしょうか?

実は、地球の水はほとんどが海水で、たん水は2.5%しかありません。さらに、たん水のほとんどは南極・北極の氷や氷河ひょうがのため、人が利用しやすい川や湖などの水はたったの0.01%のみ。日本では、川や湖の水をじょう水場できれいにして、みんなの家のじゃぐちまで送っているので、安心して水道水を飲むことができるようになっているんです。

もしも無人島に行ったらどうするか、みなさんも考えてみてくださいね!

 

水道のしくみはこちら

 

※出典:国土交通省「世界の水資源」

https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/mizukokudo_mizsei_tk2_000020.html