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海水・淡水、硬水・軟水の違いとは?

見た目は同じ水でも、成分がちがうんです

海水・淡水、硬水・軟水の違いとは?イラスト

海の水(海水)と、川の水(淡水)の違いは、一言でいうと塩分があるかないかです。海水は塩分が約3.5%、淡水は塩分が約0.05%以下のものを指します。ちなみに人間の体内の塩分濃度より、海水の塩分濃度が高いため、海水を飲用し続けることはできません。

さらに淡水の中には、「軟水(なんすい)」「硬水(こうすい)」という硬度(こうど)の違いがあります。これは水に溶けているミネラル量の違いで、口当たりなどが変わります。ミネラルが少ない「軟水」は口当たりが軽くまろやかで、ミネラルが多い「硬水」はしっかりとした飲み応えがあります。

日本で採れる淡水はほとんどが軟水に分類され、ヨーロッパはほとんどが硬水です。それには地形が関係しているんです。急な傾斜(けいしゃ)の山が多い日本は、水の流れる速度が速く、水が岩石と触れる時間が少ない。さらに火山活動によって出来た地層が多く、地中にミネラルが少ないため、硬度の低い軟水になります。

逆にヨーロッパなどの大陸部では、山と海が遠く離れており、緩やかな地形を水がゆっくりと移動します。その分岩石と触れる時間が長く、成分を水が吸収することになります。また、魚の骨や貝殻などが含まれる石灰岩層(せっかいがんそう)が多いため、ミネラル分も豊富で硬度の高い硬水となります。

このように一見同じように見える水も、成分がまったく異なります。

ちなみに神戸の水道水は軟水です。おうちの蛇口からでる水道水(軟水)とミネラルウォーター(硬水)で飲み比べしてみると違いがわかるかもしれません。

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