水の力で描く!マーブリングアート実験

色がまざらずに水面で広がるのはなぜ?
「水面に絵の具をのせて、きれいな模様ができる様子を観察しよう!」
用意するもの
- マーブリング用絵の具
- 水を入れるトレー
- 水を吸収しやすい和紙などの紙
- めんぼう
- 食器用せんざい(界面活性をふくむもの)
- ティッシュペーパー
- 水
- コップやプリンカップ(めんぼうを濡らす水を入れるせんざい水を作る用)
やり方
①トレーに水を入れる。
②マーブリング用絵の具を水面に垂らす。
③コップに食器用せんざいと水を入れてせんざい水を作る。1色目が丸く広がったら、先をせんざい水で濡らしためんぼうで中心にやさしく触れる。
マーブリング用絵の具が、せんざい水のついためんぼうから逃げるように輪っかになるよ!
④中心の色が消えたら、その場所に次の色の絵の具を垂らす。同じように、使いたい色の数だけくり返す。
⑤使いたいすべての色を入れたら、めんぼうで水面をゆっくりかきまぜて模様を作る。
※色がにじまないよう、そ〜っと動かすのがコツ!
⑥気に入った模様ができたら、紙をそっとのせて模様を写し取る。
⑦ティッシュペーパーで余分な水や絵の具をやさしく吸い取り、よく乾かして完成。
ティッシュで軽くポンポンとたたくようにするのがポイント!
はがきを使えば、大切な人に届ける「世界にひとつだけの絵はがき」ができるよ!
綺麗なマーブル模様を作ることができたよ!
解説
水の上にマーブリング用の絵の具をのせると、色がゆっくりと広がって、美しい模様ができます。
これは、マーブリング専用の絵の具が「水にまざりにくい性質」をもっているからです。この絵の具は水にとけにくく、水よりも軽いため、水の上に浮かびやすくなります。
さらに、水の表面には「表面ちょう力」とよばれる力がはたらいています。これは、水の分子どうしが引き合うことで生まれる力で、水はできるだけ小さな面積にまとまろうとします。そのため、水の上にのった絵の具も、自然と丸い形になります。
ここで、薄めたせんざい水をつけためんぼうで絵の具の中心にそっと触れてみましょう。
すると、せんざい水にふくまれている「界面活性ざい」の働きによって、触れた部分の表面ちょう力が弱まります。
そのため、水の表面では、まだ表面ちょう力が強く残っている外側のほうに水が引っぱられ、その結果、めんぼうのまわりに「輪」のような形が広がっていくのです。
※表面ちょう力…水の中にある水分子(=小さなつぶ)が引っぱり合い、小さくまとまることで水の表面をはる力をつくること
※界面活性ざい…水の表面にある分子の引き合う力を弱めて、表面ちょう力を小さくするはたらきがある
実験のコツ
水に対して食器用せんざいを多く入れてしまうと、絵の具が一気に広がりきれいなマーブル模様ができにくくなります。食器用せんざいの量を少なくするか、水を多く入れて薄めたせんざい水を使用しましょう。
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